肌を老化させていたのは炎症のせいだった!?肌を元気にするポリアミンとは
アンチエイジングや健康のために必要なことといえば、睡眠、運動、食事です。
これはもう常識というべき原則ですね。
人間の体は約60兆個の細胞でできていて、細胞の設計図であるDNAと細胞を構築する作用をもったRNAが正常に一定周期で細胞が生まれ変わることで健康な体を維持しています。
では美肌や健康を脅かす「老化」の原因とはいったい何でしょうか?
老化の原因は「炎症」にあった!
老化の原因が炎症にあるとはどういうことなのか、炎症の種類と症状を知ると老化の原因がみえてきます。
炎症には大きく分けて、急性炎症と慢性炎症があります。
急性炎症
ニキビとかケガをしたときに白血球が体内に入ってきた菌に対して攻撃しているときのことをさします。
慢性炎症
リウマチ、ぜんそく、アレルギーなどが慢性疾患が知られていると思います。
身近なところで言うと、乾燥して肌の表面が荒れていると、肌のキメに隙間がある事になります。この隙間から紫外線が直接肌に届くと肌の炎症が起きやすくなりますので慢性的に炎症がある状態になるとも言えるのです。
慢性炎症は、細胞のターンオーバーがうまくいかないことで起こる病気があることや老化の原因でもあるということが分かってきました。
最近の研究によって、これまで慢性炎症との関連についてはほとんど顧みられなかった病気でも、実は慢性炎症が関わっていることがわかってきました。加齢とともに増加するがん、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病などの種々の疾患、さらには老化そのものも、慢性的な炎症性の変化によって症状が進行するのではないかと考えられる証拠が見つかってきました。最初の内は症状として現れない慢性的な炎症性の変化が、種々の病気の要因となっている可能性があるということです。その慢性炎症状態に、「自然炎症」のメカニズムも重要な役割を演じていると考えられるようになってきています。
出展:http://www.inflam.jst.go.jp/inflam/sick.html
老化を防ぐポリアミンとは?
ポリアミンとはアミノ酸の一種であるオルニチンやアルギニンから合成され、炎症を抑える働きがあります。
成長中はたくさん合成されますが20歳をピークにだんだん作られなくなってしまう代わりに、LFA-1(炎症を起こしてしまう物質)が増えてしまうのです。
ポリアミンはもともと体内にある物質で、代表的なのがスペルミン、スペルミジン、プトレスシンの3種類でそれぞれの働きが異なります。
- スペルミンは、細胞の新陳代謝を促す作用があります。
- スペルミジンは、細胞の生まれ変わりに関与している酵素を、活性化させる作用を持っています。
- プトレスシンは、腸内のによってほとんど分解されるといわれています。
加齢や慢性炎症によってポリアミンが減少していきますので、ポリアミンを積極的に摂取することが新陳代謝を促し老化を防ぐために必要になるのです。
ポリアミンを多く含む食材
ポリアミンの効果的な摂取時間、方法など特に決まりはありませんが、毎日摂取し続けることが大切です。
特に多くポリアミンが含まれている食品7つ
- 納豆
- キノコ類
- チーズ(乳発酵食品)
- ナッツ類
- 緑黄色野菜(きゅうり など)
- フルーツ(りんご など)
- 魚貝類(シシャモ、しらうお など内臓も一緒に食べれる魚や貝)
大豆の発酵食品(しょうゆ、味噌)も含有率が高いのですが、中でも注目なのが納豆です。
納豆は悪玉コレストロール予防や強抗酸化作用のあるビタミンEやサポニンも含まれているので、アンチエイジングには特におすすめの食品です。また女性ホルモンに似たイソフラボンも含まれているので女性にはさらに嬉しいですね。
納豆に合うプラスワンで毎日納豆をおいしく食べる
さすがに毎日は・・・と思った納豆好きの人にオススメのプラスワン。
プラスするだけで味も食感変わるので初めてなものがあったらお試しあれ!
- 納豆+しらす
- 納豆+キムチ
- 納豆+湯で野菜
- 納豆+オリーブオイル
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まとめ
体内でポリアミンを作るのは腸内細菌である善玉菌なので腸内環境を整える事が大切です。ポリアミンの効果や吸収率は、スペルミン、スペルミジン、プトレスシンそれぞれ異なりますがどれも欠かせない成分ですので、1~7の食品をバランスよく継続して摂取することが老化防止や健康を維持するためには大切なことなのです。
納豆が好きな人には嬉しい美肌・健康効果ですね。
納豆が苦手な人は洗ってみたり、加熱する(加熱はにおいがきつくなるのですが、味はまろやかになります)と食べれるようになる可能性もありますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
他の食品を組み合わせて楽しみながら老化しない美肌・健康生活を送りましょう!