ダイエットの食事を間違うと病気になる!?女性ホルモンを整える方法とは
ダイエットをするならまずはこれまでの食事を見直すことをまず考えると思います。
一番簡単なのは食べない事だと思ってしまいいがちですが、食べないダイエットはリバウンドしやすいだけでなく、肌荒れの原因にもなってしまいます。
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その他にもダイエットをするうえで覚えておきたいのが食事で起こる病気について。毎日の食事が私たちの体をつくる基本ですので、過剰な方法を行うと生命の危険を感じてリアクションを起こします。このリアクションが知らず知らず病気へと進めてしまうという可能性もあるんです。
健康的にダイエットをするためにまずは食事と病気の関係をみていきましょう。
ダイエットの間違った食事で起こる病気とは
低血糖症
低血糖とは「血管の中の糖分が少ない」ということです。
一般的に血糖値の正常範囲は約70〜120mgdlと言われています。(血液検査で確認出来ます)
原因としては3つ考えられます。
- 断食など過剰なダイエットをすると、体内にエネルギーとなるものが少ないので体内に必要な栄養素が不足しています。
身体の筋肉や脂肪を分解してエネルギーに変えて生命の維持をするので体内の糖分が不足しているのが原因なんです。 - 食べ物が腸から吸収されると、すい臓からインスリンが分泌されて糖分を分解するのですが必要以上のインスリンが分泌されて一時的に糖分が極端に減少して、低血糖になります。インスリンが過剰に分泌されていることが原因なんです。
- 薬による作用(糖尿病治療薬や不整脈の治療薬)
低血糖の症状としては、段階があるようですが頭痛、めまい、イライラする、疲れやすい、眠気、ぼっーっとするなどがあります。
摂食障害
摂食障害には「拒食症」と「過食症」があります。
- 拒食症は、食べ物を食べなくなったり、低カロリーのものばかり食べるなどを繰り返しゆくゆくは生理不順になってしまう事もあります。
- 過食症は、食べても食べても満たされず、吐いては食べてを繰り返しては自己嫌悪で鬱になる事もあります。
過食症に関しては、低血糖症との関係が深いのは知っていましたか?
実は低血糖の状態になると身体が栄養不足を訴えて自律神経とホルモンに働きかけてスイッチが入ったかのようにたくさん食べてしまうんです。気持ちの問題だけでは解決できない生理的欲求の部分もあるという事なんです。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンと自律神経はとても繊細でどちらも脳の視床下部というところから指令が出ています。
ストレスや不規則な生活(食事の偏り、睡眠不足)などに影響を受けやすくてバランスを崩しやすいと言えます。
- 女性ホルモン
卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。
生理の周期に合わせて増減するのですがバランスが崩れているとイライラしたり、生理不順になったり他にも様々な症状が出る可能性があります。 - 自律神経
交感神経(昼の神経で、活動的な状態にする)と副交感神経(夜の神経で、心身を緊張から解きほぐす)があります。
ストレスや悩み、感情の起伏が大きいと交感神経が優位になり身体を休める事ができなくなり、不眠や胃の痛み、めまい、倦怠感など様々な症状がでる可能性があります。
病気を引き起こすダイエットとは?
食べないダイエットや、偏った食事をすると身体は何かで補おうとして働き始めるため身体に負担がかかります。その偏った状態が続くと身体の不調が起こり病気につながると考えられます。私たちの体に必要な3つの栄養素、たんぱく質、炭水化物、脂質はどれが欠けても身体の不調を起こす原因になるということですね。
3大栄養素はどれも必要な栄養素ですので、「○○だけダイエット」などの方法は偏った食事になりますし、加工食品ばかりを食べるのも偏った食事になります。期間を設けて集中してダイエットをする場合以外は、3大栄養素をバランス良く食事に取り入れる事が大切なんですね。
それぞれの栄養素の役割をおさらいしておきましょう。
- たんぱく質
たんぱく質は体内で、アミノ酸に分解され髪、爪、内臓、筋肉などの主成分なだけでなくホルモンや酵素などを作る為にも重要な栄養素です。 - 炭水化物
炭水化物は分解され食物繊維と糖質になります。この糖が体や脳の活動に欠かせない栄養素となります。糖質をコントロールするホルモンのインスリンの増減を左右するのは糖質でしたね。 - 脂質
脂質は体温を守る働きや、脳を正常に機能させる働き、食事の消化・吸収、脂溶性ビタミンの運搬、肌、臓器、神経、骨などを守る役割があります。
ホルモンバランスを整える方法
女性は思春期と更年期にホルモンバランスが急激に変わる為、ホルモンバランスが乱れて不調を感じる人もいるのではないでしょうか。
他にも過酷なダイエットを続ける事で若年性更年期障害(20代~30代の更年期障害のこと)になる人もいます。ホルモンバランスの乱れは生理が来るようになっている人は誰でも関係があるとも言えるますので、ホルモンをコントロールして気持ち良い毎日を過ごせるようにしていきましょう!
身体を温める
ホルモンが減少すると身体が冷えやすくなります。
身体が冷えると代謝がうまくいかなくなり必要な栄養を取り込む働きが弱くなるので低血糖になったり、体内も冷えて低体温になると免疫力の低下などに繋がると体調不良になりやすくなりますので、身体を温める事が大切です。いくつか身体を温めたり、冷やさないポイントを紹介します。
- ウォーキングなど軽い運動でも大丈夫なので、身体を動かす
- 湯船につかる
- 睡眠時間は十分にとる
- 白砂糖の摂取を減らす
- 飲酒量は少なめに
- 喫煙はやめる
ホルモンを増やす食事
ダイエットやストレスで乱れたホルモンを補う方法としては食事で摂取するのも効果的です。
女性ホルモン(エストロゲン)と同様の働きをする代表といえば、大豆イソフラボンです。もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンを補う効果があるとしてヨーロッパで使用されているのが、チェストツリーというハーブです。
他にも女性ホルモンを補う効果があると言われる栄養素もありますので、栄養素ごとの食材を一部ですが紹介します。
大豆イソフラボン | 納豆、豆腐、味噌、油揚げ、きな粉、豆乳 |
ビタミンB6 | マグロ・カツオ・レバー・ナッツ類 |
ビタミンE | アボカド・うなぎ・かぼちゃ |
テアニン | 抹茶・玉露・かぶせ茶 |
y-リノレン酸 | アマニ脂・エゴマ油・イワシ・カツオなど青魚 |
規則正しい生活をする
起きる時間や寝る時間や食べる時間がバラバラだと生活のリズムが一定にならず、ホルモンのバランスを保つのが難しくなります。
一定のリズムを崩すと私たちの体はストレスを感じる事が原因とも言えますね。
朝日を浴びる、バランスのとれた食事を摂る、十分な睡眠をとるといった規則正しい生活がホルモンのバランスを保つためには大切なんです。
まとめ
過度なダイエットで起こる身体の不調があることは知っておいて損はありませんよね。
目標の体型になりたい気持ちはよくわかります。しかし、無理をしたダイエットは必ずリバウンドをしてしまうし病気になるリスクもあります。
インスリンの急な増減はホルモンの乱れ、低血糖、摂食障害などの引き金にもなりますが、食べる時間と食べる順番(食物繊維→たんぱく質(肉や魚)→炭水化物)を気をつけるだけでインスリンの増減をゆるやかにする事もできます。
健康的なダイエットをするために気をつけるポイントをまとめました。
- 偏ったダイエット方法は短期間で終わらせる
- バランスの良い食事をとる
- 適度な運動を毎日する
- 睡眠時間は十分とる
- 食べる順番はインスリンを上げにくい順番で食べる
女性ホルモンを整える方法をまとめると、
- 身体を内側から温めること(適度な運動)
- 女性ホルモンに近いイソフラボンや分泌を促す食材を摂る
- 規則正しい生活をする
健康的なダイエットを成功させるためにも毎日の食事や生活スタイルを少し変えてみてはいかがでしょうか。