髪のハリ、コシと良く言いますが、それぞれ決まった意味があるのは知っていましたか?
髪のハリ、コシとは?意外と知らない髪を若返らせる外側、内側アプローチ
髪のハリやコシが無くなると、髪の毛がペチャンコになりやすくなります。
30代を過ぎて髪質の変化に自分で気づける人はあまりいませんが、美容室で言われてはじめて気づく人もいるかもしれませんね。
ペチャンコになった髪は、ボリュームが無くなるため見た目も老けた印象を与えやすいといえます。
何とかハリのある髪に戻す、髪の毛の立ち上がりを良くするための方法を見ていきましょう!
髪のハリ、コシとは?
ハリ=コシと思っている人も多いと思いますが、これはそれぞれ別の意味があるんです。
髪のハリとは、強度のこと
髪の毛を一定方向に引っ張った時に、切れずに耐えられるの強度のことです。
髪が硬いからハリがあるわけではなく、引っ張った時に切れずに耐えられる髪がハリのある髪です。
髪の強度は、乾いている時と濡れている時でも変わります。
濡れた髪は乾いた髪に比べて、強度が弱いと言われています。
髪のコシとは、弾力性のこと
髪の毛を結ったり、編んだ時にすぐにほどけばクセはつかず、元の状態にもどります。
この戻ろうとする力は髪に弾力があるから戻るわけです。
髪のハリとコシが無くなる原因とは?
髪のハリやコシが無くなる原因として思い浮かぶのはなんでしょうか。
加齢
加齢によって頭皮がかたくなり毛包(髪をつるり出す部分)がゆがむためくせ毛が増えると言われています。
くせ毛は髪の断面(日本人は円形、欧米人は少しつぶれた円形など)が不揃いな状態になっているため、強度が弱くなりハリやコシが無くなる原因と言われています。
ホルモンバランスの乱れ
女性の体は特にホルモンバランスが変化しやすいと言われています。
生理、妊娠・出産、生活習慣(食事・運動・睡眠)、ストレスなどホルモンバランスに影響のあるものが多くあります。
髪の成長や維持にも影響を与えるエストロゲン(女性ホルモンの一種)はコラーゲンの合成を促す作用があると言われています。
コラーゲンは髪にハリを与えるため、ホルモンバランスの乱れが髪のハリを失う原因となるわけです。
カラー
ブリーチやカラーを続けていると髪のダメージが増えることと、明るい色は紫外線が中まで到達するため紫外線でのダメージを受けやすくなることが原因になると言われています。
パーマ
パーマはキューティクルを開いて薬剤を浸透させて熱を加え形をつくります。
髪を柔らかくして、熱を加えてかためることを強制的にするため髪の中が硬くなるので、髪の弾力性が失われやすくなる為、ハリ、コシが無くなる原因と言われています。
髪を濡れたままにする
髪は濡れたままですとキューティクルが開いている状態です。
そのまま寝てしまえば、寝ている間の摩擦でキューティクルを痛めてしまうこともありますし、そのまま外出したらキューティクルが開いた状態で紫外線を浴びてしまう為、ハリ、コシが無くなる原因と言われています。
髪のハリ、コシを取り戻すためにできること
髪のハリ、コシをなくしてしまう原因を無くすもしくは、減らすことが重要です。
髪の外側からのケア
中でも外部的な原因の、カラー、パーマは髪の内部に浸透させ、髪を軟化(やわらかく)して施術しますのでどうしても髪のダメージが大きくなります。
最近では、かなりダメージを減らせるようになってきていますがそれでも傷まないわけではありません。
施術の頻度を下げるか、
ダメージを減らせる薬剤を使用している美容室を選ぶとよいでしょう。
おすすめは、電子トリートメントを使用している美容室です。
全国的にも使用している美容室は少ないようではありますが、ダメージの軽減になります。
電子トリートメントとは、カラーやパーマで髪が酸性(+)になっている部分に水分とミネラル(-)をつけて髪の内部に浸透させる方法です。
これまでのアミノ酸系のトリートメントは髪の表面をコーティングするものですが、電子トリートメントは髪の内部に水分とミネラルを補給するため髪自体の補修をしてくれるというもの。
髪が健康な状態に近づきますので、ハリやコシがでるのはもちろん、カラーのもちもよくなると言われています。
髪の内側からのケア
加齢は止めることができませんが、頭皮状態の改善、生活習慣の改善、ホルモンバランスを整えることでハリやコシのある髪を育てるようにしましょう。
頭皮状態の改善
加齢とともに皮脂の分泌が増えるため、頭皮を清潔な状態で保つためにはシャンプーの仕方を見直すことから始めてみましょう。
正しいシャンプーの仕方
- シャンプー前にブラッシングする
- 髪をぬるめのお湯で2分~3分流す
- 泡立てたシャンプーを髪に馴染ませたら、
生え際から頭頂部に向けてジグザグに指を動かします - 流し残しが無い様にしっかりと流します
シャンプーのし過ぎは頭皮の脂をとり過ぎてしまう為、1日1回程度で十分です。
汚れをとるというイメージでマッサージするようにしましょう。
生活習慣の改善とホルモンバランスを整える
生活習慣とホルモンバランスはそれぞれ影響し合っています。
食事の乱れは、
食べ物種類(肉、魚、野菜、ご飯など)もありますが、食べる時間も気をつけなければなりません。
睡眠の直前に食事をすると、身体を休めたいのに内臓は活発に動くしかなくなりますので、睡眠の質が悪くなりホルモンバランスが乱れる原因にもなるためです。
食べ物の種類に関しては、
髪を育てる栄養は食べ物から補給することが必要です。
中でも髪に良いと言われている、たんぱく質、鉄分、亜鉛を含んだ食品を紹介します。
- たんぱく質
とり肉(むね肉、ささみなど)、牛肉(ヒレ、ロースなど)、大豆製品(納豆、豆腐など) - 鉄分・亜鉛
レバー、ほうれん草、小松菜、牡蠣、ひじきなど
食事の種類は栄養バランスに関わります。栄養のバランスが崩れると、髪の毛を成長させる毛母細胞に栄養が届かず髪のハリやコシだけでなく髪が抜けやすくなるなどといったことも考えられます。
ダイエットなどで栄養が不足すると抜け毛が気になる事があるのはこういった理由もあるためです。
過剰なダイエットをするとホルモンバランスが崩れますので、バランスのとれた食事を心がけることが大切です。
まとめ
髪のハリやコシは年齢を重ねても日々のケアで保つようにすることもできるので、髪を傷ませないように気をつけること、十分栄養を届けられるような食事と頭皮の環境を作るようにしてみてください。