日焼け止めで乾燥しない誰でもできる5つのポイント
日焼け止めで乾燥してしまうのを防ぐために大切な事。
それは保湿です。
保湿が出来ていないと肌バリアが正常に機能していないので乾燥や肌荒れが起こりやすくなります。紫外線が肌のキメを壊すので対策として日焼け止めを塗るのですが、その日焼け止めで乾燥するというまさに負の連鎖なんです。
ではどうやったら効果的に日焼け止めをして美肌になれるのかを5つのポイントをお伝えします。
肌バリアを復活させよう!
肌には、外からの刺激や異物から肌を守ってくれたり、水分を守ろうとする肌バリアという機能があります。
肌バリアを作っているのは、皮脂膜、細胞間脂質、角層細胞の大きく分けて3つです。
それぞれの役割をちょっと勉強しておきましょう。
1.皮脂膜の役割
皮脂膜と呼ばれる0.5ミクロンの天然のバリアが一番先に守っています。
これは単に皮脂だけではなく、皮脂、汗、垢、皮膚常在菌(フローラ)で出来ているので、洗いすぎてしまうと折角バリア機能をもっているのに洗い流している危険があるということ。皮脂膜が正常な状態であればバリア機能が保てるという事なんです。
2.細胞間脂質の役割
角質細胞の間に細胞間脂質があります。細胞間脂質の主要成分はセラミドという脂質です。
このセラミドと水分子でミルフィーユのように重なる事でラメラ構造という層をつくり角質細胞と角質細胞の間を隙間なく満たしています。隙間なく満たしているからこそ異物の侵入を防いだり、水分の蒸発からも守る働きをしてくれているという事なんです。
3.角質細胞の役割
角質細胞は角化細胞がターンオーバーの過程で扁平になりレンガみたいな長方形になって並んでいる細胞で、主な成分は、NMF(Natural Moisturizing Factor)天然保湿因子です。
NMFは水分を取り入れる吸湿性と水分の保湿性に優れていてセラミドに次いで保湿には欠かせない成分です。保湿力があるという事は細胞にハリがあるので肌バリア機能を守るためにも重要な役割があるという事なんです。
この3つの分端の割合は、皮脂膜2~3%、角質細胞16~17%、細胞間脂質80%と言われているのですが、肌バリア機能を守るためにはどの部分が欠けてもバランスが崩れてしまいます。バランスが崩れると乾燥しやすくなり、紫外線直接届いてしまうので、角層より深い部分にダメージを与えやすくなってしまうという事なんです。
保湿をして肌バリア機能を発揮できる状態にしておくことが乾燥肌や肌荒れ、日焼け予防に効果的なんです。
日焼け止めは2~3時間で塗りなおす
出典:@cosme
SPFやPAの効果が強いものはそれだけ紫外線吸収剤と散乱剤が多いと考えられます。
効果が強いのをつけていれば安心と思うかもしれませんが、紫外線吸収剤と散乱剤には乾燥をさせてしまう効果もあるようです。
日常使いの場合は少し抑えたSPF5/PA+ぐらいの日焼け止めを使用して、2~3時間ごとに塗りなおす方が肌への負担は少なくなります。
外出先での塗り直しに便利なのが、スプレータイプです。
髪や顔、体にかけても問題ないタイプがほとんどなので1本あれば手軽に塗りなおしができます。
日焼け止めで乾燥しないスキンケア(フェイス編)
乾燥しないようにするスキンケアは次の順番がおすすめです。
- 化粧水を塗る
まずは保湿です。化粧水はハンドプレスをしながら2回つける。これはさっきの肌バリアと繋がる部分です。 - 日焼け止めを塗る
SPF30 PA++ぐらいが日常使いには良いです。ムラにならないように均一に塗ります。塗り終わったらハンドプレスをしじっくり馴染ませて下さい。 - 化粧下地を塗る
SPF配合が最近は多いと思います。日焼け止めでカバーできていない部分やTゾーン、頬など日焼けしやすい部分は重ね塗りします。塗り終わったらハンドプレスをしじっくり馴染ませて下さい。 - ファンデーションを塗る
リキッドファンデーションを使うと乾燥しにくくなりますので、スポンジで軽く叩くように馴染ませるようにすると肌への負担が少なくなります。
日焼け止めで乾燥しないスキンケア(ボディー編)
- 化粧水を塗る
ボディケアにも初めは化粧水をつけます。浴びるようにつけても良いぐらいの安いものでも保湿効果を感じられるものであればOKです。軽く叩くように全体につけたらやっぱりハンドプレスして馴染ませて下さい。 - 日焼け止めを塗る
ボディでもSPF30 PA++ぐらいが日常使いには良いです。ムラにならないように均一に塗ります。塗り終わったらハンドプレスをしじっくり馴染ませて下さい。
※スプレータイプでも塗った後にハンドプレスすると日焼け止めが落ちにくくなりますよ。
日焼け止めは完璧に落とすこと
日焼け止めは1日外で過ごしてついた皮脂、ホコリなども一緒についているのでその日のうちにしっかり落とす事が大切です。毛穴に残ってしまうとニキビや黒ずみの原因にもなります。
- 顔用の日焼け止めは、ファンデーションのメイク落として一緒に落とせるとは思いますがウォータープルーフで日焼け止め効果が強いものなどは専用クレンジングが必要な物もありますので、注意書きはしっかりと見て落とすようにしましょう。
- ボディ用の日焼け止めは、ボディーソープで落とせると記載されているものが多いですがこちらもウォータープルーフで日焼け止め効果が強いものなどは専用クレンジングが必要な物もあります。
注意書きはしっかりと見て落とすようにしましょう。
専用のクレンジングが無い場合は、メイク落としのオイルクレンジングを使うと落としやすいと思いますが、洗浄成分が強いので優しくなでるようにして手早く流すようにしましょう。
日焼け止めを落とす時に気をつけておきたいのは、ゴシゴシこすらない事!
肌はとても繊細です。摩擦で肌を傷めてしまうと乾燥の原因にもなります。
泡を押しつける感じで洗浄するか、なでるように指を滑らせて洗浄したら、すぐに保湿をして下さいね。
まとめ
紫外線対策には日焼け止めが必需品ですが、日焼け止めと同じぐらい大切なのが保湿です。肌バリア機能を守るためにも、優しい洗顔としっかり保湿をしましょう。肌バリア機能を復活させて日焼け止めで乾燥しない肌を手に入れて下さい!