多汗症を治したい!簡易チェック方法を紹介します!
人前で汗をたくさんかくと、焦ってもっと滝のように汗が出てくることってありますよね?
これは「汗っかき」と「多汗症」はどちらでしょうか。
もちろん多汗症というのは
多汗症かどうかを判断するチェックポイント
多汗症かどうかの最終的な判断は、病院に行くのが一番確実です。
ですが、判断する基準というものがあるそうですので、つぎの状態かどうかをチェックのポイントにしてみてくださいね。
原因不明で、局所的に過剰な汗が6か月以上続いており、次のうち2つ以上が当てはまる場合は多汗症と診断されます。
- 最初の発症が25歳以下
- 手のひら、わき、足裏など左右対称に多汗の症状がある
- 睡眠時は過剰な汗をかかなり
- 多汗症状が週に1回以上ある。
- 家族や親族に多汗症の人がいる
- これらが原因で、日常生活に支障をきたしている。
多汗症は何科にいけばいいの?
多汗症といっても原因は様々です。
例えば、ホルモンバランスが乱れ、更年期障害などの場合は”ホットフラッシュ”という症状で上半身がとても暑く感じ汗をたくさんかいてしまいますし、自律神経の乱れの場合は、ストレスや緊張が原因になっている場合もあります。
他にも、病気(糖尿病、甲状腺異常など)が原因で多汗症になる場合もありますので、何科に行けば解決するとい言いきれないものというのが本当のところのようです。
ではどうすればいいのかというと、原因となりそうな病気を消去する方法が多汗症の原因を探るために役立ちます。
そのためには、総合病院に行くのがおすすめです。
時間はかかりますが、原因を突き止めるという意味では一番適しているといえます。
糖尿病、甲状腺異常、更年期障害など問題がない場合は、自律神経の乱れの場合がありますので、神経内科などを受診するとよいようです。
原因はさておき、多汗症の症状を抑えたいという場合は皮膚科ですね。
皮膚科であれば、多汗症やワキガなどの治療に使用する外用の塩化アルミニウムの処方してくれると思います。
多汗症を治す時に使われる塩化アルミニウムとは?
多汗症の治療に使われる塩化アルミニウムですが、市販の制汗剤の主成分としても使われていますので以外にも身近に使っているものなんですよね。
塩化アルミニウムの効果は、汗腺に炎症を起こして汗腺を小さくするといわれています。
ですが効果は一時的なものなので、継続して使う事で効果がでやすくなるそうです。
ただ、治療で使われる塩化アルミニウムと市販の制汗剤では成分の強さが全く違いますので使い方には注意が必要です。
処方される塩化アルミニウムは強いお薬ですので塗る際は、使用方法をしっかりと守って、汗が流れて目に入ったり、粘膜につくような使い方は絶対にやめておきましょう。
使用方法は、
- 塗りたい部分を清潔にする。
- 塗布後、1時間ぐらい乾かす。
- 朝起きたら洗い流す。
シンプルですがちょっと面倒な感じですね。
※汗をかきにくい状況で使用する方が効果が高いといわれていますので、就寝前に気になる部分に塗布するのが推奨されています。
多汗症を治す他の方法は?
他にもボトックスや手術などの方法もありますが、内側から治す方法として漢方薬もおすすめです。
漢方薬の場合は原因によって飲み分ける必要がありますので、薬剤師に相談するのがベストですが参考用として紹介します。
原因から考える場合
- 精神性 緊張により発汗する場合
緊張を緩和するため、いつも気分を安定させるような安神作用のあるものを用います 。
<漢方処方例>
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。 - 食生活 香辛料や脂質の過剰摂取で発汗する場合
胃腸の熱を冷ますものを用い、また食生活の改善をお話します。
<漢方処方例>
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
茵陳蒿湯(いんちんこうとう)
※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。 - 肥満 肥満によって、水分や身体の熱がオーバーしている場合
肥満解消や水分代謝の改善の漢方を用います。
<漢方処方例>
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。 - ホルモンバランス、 更年期などに見られる、のぼせやホットフラッシュなどで発汗する場合
ホルモンの安定、影響を緩和するものを用います。
<漢方処方例 >
加味逍遥散(かみしょうさん)
女神散(にょしんさん)
※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。 - 遺伝性 小児からの症状で、遺伝性と考えられる場合は改善は難しいです。
発汗部位から考える場合
頭部:のぼせによるケースが多いです
腋 :ストレスが関連するケースが多いです
手足:ほてりによるものと、緊張性の方に見られます
全身:水分代謝が良くない方に見られます。
その他、体質や生活環境によっても影響している場合がありますので、ご相談ください。健伸堂
漢方薬はある程度の期間飲み続けることで体質の改善をしていくものが多いですので、体質にあったものを薬剤師に選んでもらい続けるようにすると効果を感じられるようになると思います。
まとめ
多汗症は急になる場合もありますので、どうしたら良いかわからなくなりストレスを抱えてしまう人が多いようです。
そのストレスからさらに過剰に発汗するという悪循環にもなりますので、悩んでいる方のストレスを軽減につながることを願っています。