花粉症に悪い食べ物がある!トランス脂肪酸に注目したランキング35位を紹介!
花粉症がアレルギー反応だということは、みなさん知っていますよね?
花粉が飛び始める前から薬を飲んだり、花粉症に効くといわれている食べ物や飲み物を飲んだりと準備をしている人も多いのではないでしょうか。
せっかく事前対策に選んだ薬や食べ物が「全然効き目が無かった・・・」とガッカリしてしまっているなら、まずはこれを忘れていないかチェックしてみてください。
花粉症は食べてはいけない食べ物
花粉症にジャンクフードは良くないとか、マーガリンがよくないというのを聞いたことありませんか?
これは、リノール酸やトランス脂肪酸の多い油を使用している食品が多いために言われていることなんです。どんなにアレルギーを抑える効果があるものを取り入れても、アレルギーを起こしやすくするものを食べていてはプラスマイナスゼロです。
ですから、食べ過ぎると花粉症を起こしやすい体になってしまう原因をまずは抑えることが大切です。
アレルギーを起こしやすくするといわれているものには、先ほど紹介したリノール酸、トランス脂肪酸、砂糖(白砂糖)を使用している食品といわれていますので、まずはこの3つについて解説していきます。
リノール酸がなぜよくないのか?
リノール酸にはアレルギー症状を促進させるホルモンを分泌させる働きがあるといわれています。
必須栄養素ではありますが、現在の日本人の食生活では摂取量がかなり多いことが問題のようです。意識して食べなくてもお米や大豆などにも含まれていますので、食材から摂取するだけでも1日に必要量は達しています
花粉症だけでなく過剰な脂分の取り過ぎは生活習慣病にもなりますので意識して減らすとよいでしょう。
- リノール酸が多い油
べに花油、ひまわり油、コーン油、サラダ油、大豆油、ごま油など
トランス脂肪酸がなぜよくないの?
トランス脂肪酸は、化学溶剤を入れ、高温で加熱して精製される時にできるモノで、高温の過熱料理の過程でさらに増えるといわれています。
脂質は私たちの体に必要な栄養素ですが、トランス脂肪酸は、私たちの体に必須の栄養素ではありません。
トランス脂肪酸が含まれる油は製造しやすこともあり、安価なため飲食業で使用されることが多いといわれていますので、トランス脂肪酸は摂取しやすい割に、体に蓄積されやすく、排出されにくく、細胞膜をもろくするので、外からの菌に対しての抵抗力が弱くなり免疫が低下させてしまうといわれています。
トランス脂肪酸の摂取に関しては世界的にも注意喚起されていて、WHO(世界保健機構)でも、トランス脂肪酸の摂取目安は総摂取エネルギーの1%未満にすることを推奨するほど注意が必要なモノだということです。
砂糖の何がよくないのか?
漢方では、砂糖の取り過ぎは体を冷やすといわれ、むくみなどの原因になるといわれています。むくみがあるということは、体内の水分の循環が滞っている状態です。
私たちの体の中にある水分は、循環をすることで栄養素を運んだり、老廃物を回収したりする役目がありますが、滞っていては本来の力を発揮できない状態になります。
特に組織液のタンパク質の1種であるアルブミンは、リンパ節に到達すると、NK細胞(免疫細胞の1つ)を流す働きがあるので、アルブミンが自由に動けるようにすることで、自然免疫をアップさせることができるといわれています。
ようするに、体を冷やすと自然免疫が低下してしまうということです。
しかも、サトウキビを精製するときに使われるベンゾールなどの化学薬品は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの分泌を促すといわれていますので、避けた方がよいということのようです。
あまり精製をしていない、黒糖やキビ糖などの天然の素材に近いモノを選ぶとよいということです。
花粉症を悪化させないために気をつけて食べ物ランキング
ここまで免疫機能を低下させる可能性のある、リノール酸、トランス脂肪酸、砂糖についてはわかりましたね。
どれもたくさん食べて良いものではありませんが、Girl Power Upでは、この中のトランス脂肪酸を中心にお伝えしていきます。
次のデータは、食品安全委員会の「食品に含まれるトランス脂肪酸の評価基礎資料調査」から引用しています。
食品名 | 平均値 | 最大値 | 最小値 | |
1 | ショートニング | 13.57 | 31.21 | 1.15 |
2 | マーガリン | 8.06 | 13.49 | 0.36 |
3 | コーン系スナック菓子 | 1.18 | 12.65 | 0.08 |
4 | クリーム | 3.02 | 12.47 | 0.01 |
5 | ファストスプレッド | 5.50 | 9.98 | 0.99 |
6 | パイ | 4.57 | 7.28 | 0.37 |
7 | クッキー | 1.92 | 3.80 | 0.21 |
8 | 半生ケーキ | 1.85 | 2.99 | 0.17 |
9 | 植物性食用油 | 1.40 | 2.78 | 0.00 |
10 | 牛脂 | 1.37 | 2.70 | 0.64 |
11 | ビスケット | 0.68 | 2.50 | 0.04 |
12 | バター | 1.95 | 2.21 | 1.71 |
13 | スポンジケーキ | 0.91 | 2.17 | 0.39 |
14 | マヨネーズ | 1.24 | 1.65 | 0.49 |
15 | イーストドーナツ | 0.64 | 1.59 | 0.27 |
16 | ポテト系スナック菓子 | 0.31 | 1.47 | 0.03 |
17 | プロセスチーズ | 0.83 | 1.46 | 0.48 |
18 | 牛肉(内臓) | 0.44 | 1.45 | 0.01 |
19 | 牛肉 | 0.52 | 1.45 | 0.01 |
20 | 小麦系スナック菓子 | 0.51 | 1.26 | 0.10 |
21 | ラード | 0.92 | 1.09 | 0.64 |
22 | シュークリーム | 0.54 | 0.93 | 0.26 |
23 | クラッカー | 0.44 | 0.81 | 0.05 |
24 | チョコレート | 0.15 | 0.71 | 0.00 |
25 | カンパン | 0.37 | 0.64 | 0.18 |
26 | 米菓子 | 0.25 | 0.62 | 0.00 |
27 | アイスクリーム | 0.24 | 0.60 | 0.01 |
28 | インスタントラーメン | 0.13 | 0.38 | 0.02 |
29 | 菓子パン | 0.20 | 0.34 | 0.15 |
30 | 食パン | 0.16 | 0.27 | 0.05 |
31 | 練乳 | 0.15 | 0.23 | 0.01 |
32 | 油揚げ・がんもどき | 0.13 | 0.22 | 0.07 |
33 | 牛乳 | 0.09 | 0.19 | 0.02 |
34 | プレーンヨーグルト・乳酸菌飲料 | 0.04 | 0.11 | 0.00 |
35 | 脱脂粉乳 | 0.02 | 0.03 | 0.02 |
この結果からわかるように、トランス脂肪酸が多く含まれている食品には通常よく聞くショートブレッドとかマーガリン以外の食品もあるということです。
コーン製菓子など油で揚げている製品やバターをたっぷり使ったパイなども上位なっているのがわかりますね。トランス脂肪酸は高温調理中に増えるようですので揚げ物やバターをたくさん使用している製品はできるだけ減らすようにすると良いと思います。
世界的に見ても日本人の食生活はトランス脂肪酸が極端に多いわけではないですが、偏った食事は生活習慣病にもつながりますのでバランスの良い食事を摂るようにしましょうね。
花粉症を抑える食べ物
アレルギーを起こしやすくする食べ物を控えながら、アレルギー(花粉症)を抑える食品を取り入れることで体質改善につながりますので、できるだけ取り入れるようにしてみてください。
アレルギー抑制効果があるといわれる食品も数多くありますが、中でも人気のヨーグルトに関してはこちらで紹介しています。
関連記事>>花粉症対策にヨーグルトが効くのはなぜ?おすすめ乳酸菌8選
他にも、αリノレン酸はアトピー性皮膚炎や喘息などを抑制するホルモンを分泌するといわれ注目されている成分の一つです。
αリノレン酸の多い油としては、しそ油、えごま油、あまに油(亜麻仁油)、菜種油(キャノーラ油)の順で多く含まれているといわれいます。ただ、このαリノレン酸は酸化しやすいという特徴があるため、調理に使うのはやめておきましょう。サラダなどに使うと良いかもしれませんね。
食品としては、魚の脂肪に含まれるDHA、EPAはαリノレン酸ですので、積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。
最後に
花粉症に悪いといわれる食べ物に関してはいかがでしたでしょうか?
私たちの身体は食べ物から得た栄養で構成されています。偏った食生活(揚げ物や油を多く使った食事)にはトランス脂肪酸が多く含まれていますので、続けていると花粉症を悪化させてしまう可能性もあります。トランス脂肪酸の量が増えないように今回紹介した表を参考にして摂取量を減らすようにしてくださいね。
補足としてですが、鼻の粘膜を正常に保つためには、お酒やたばこは控えておいた方がよいようですよ!