むくみが引き起こす肥満への道!ダイエットが成功しない理由
「むくんでるのか、太ったのか分からない・・・」
女性だったら誰でもむくみを感じた事があると思います。でもどこまでがむくみなのか、脂肪なのかの判断は難しいですよね。むくみと脂肪の関係を正しく知ることは健康でスッキリとした身体を作るためにも大切なこと。
体の声を聞いてスッキリした身体になりましょう!
むくみで太る事があるのか?
「太っているとむくみやすい」、「むくんでいると太りやすい」どちらも聞いたことありませんか?
まずはむくみと脂肪の関係を説明します。
むくみの原因
医学的には「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれています。細胞間の水分(組織液)が異常に増えた状態です。
私たちの体の約60%は水分です。細胞や血管から出たり入ったりをして入れ替わっていますが、この過程で水分がうまく回収さないために細胞と細胞のすき間に溜まってしまうので異常に増えてしまうので「むくみ」になるという事なんですね。
むくみの原因は様々ですが、長時間同じ姿勢でいる(立ち仕事、座り仕事)、水分の摂り過ぎ、アルコールの摂り過ぎ、塩分過多、新陳代謝の低下、筋肉の減少が考えられます。病気の場合だと心臓病、腎臓病、肝臓病、甲状腺機能低下症、下肢静脈瘤などの疑いがあるそうです。
むくみの自己診断
むくんでいるのかどうかを自分で診断する方法です。
- 朝起きた時に顔が腫れぼったくなっているか
- 脛(すね)を10秒指で押した時に凹みができるか
- 靴下のゴムのあとが残るか
- 靴がきつく感じるか
これはあくまでも目安ですので、凹みができてもすぐに元に戻る、寝て起きたらむくみが消えているなら病気を心配しなくても問題無いと思います。もし呼吸が苦しくなる事が多いとか数日で10Kg体重が増えた場合は病気の可能性もあるので不安を感じたら病院に行く様にして下さい。
むくみと太ると肥満は全く別!!
ちょっと極端な言い方をすれば、むくむと太ります。
太るというと、洋服が入らなくなったり、きつくなったりして、体重が増える、腕や足、お腹周りが太くなるという事だと思います。
でも勘違いしてほしくないのが、むくみは水分で、肥満は脂肪です。
体重が増えたり、洋服がきつくなるという事は同じでも、増えてる中身は全く別です。
ですが負のスパイラルを巻き起こす密接な関係があります。
- むくみがあるという事は、血行が悪く不要な水分が増え、通常はエネルギーに変わる脂肪も燃焼されずに脂肪細胞に蓄積させてしまう
- 脂肪が多くなると代謝が悪くなり、血行が悪くなるので不要な水分が滞りやすくなる
どちらが増えても良い事はなさそうですがもう一つこの悪循環を断た無ければならない理由があります。
むくみの副産物?
この連鎖からおこるもう一つの困ったもの、セルライトです。
腕や腿、お尻などに多いセルライト、見た目からしてボコボコして嫌ですよね。
セルライトは体内の余分な水分や老廃物を溜め込んで肥大化した脂肪細胞が、コラーゲン線維と絡まることで出来ます。そうすると脂肪細胞の代謝が落ちてしまい、脂肪細胞が大きくなって脂肪細胞どうしがくっついて塊になるのでデコボコのセルライトが増えてしまうんです。
セルライトは冷え、ホルモンバランスの乱れ、血行不良が主な原因と言われています。
一度できてしまうとなかなか落とすのが難しいと言われるセルライトは、そのままにするとどんどん増えるだけでなくさらなる血行不良を起こし、冷えやすくなったり、毛細血管を圧迫して切れやすくする可能性もあるとか。
むくみ、脂肪、セルライトは出来るだけ早く無くす事がダイエットや綺麗なボディラインを作るためにも大切なんです。
むくみやセルライトのお家で出来る撃退法!
むくみやセルライト除去をするために続けてほしいのが、ストレッチとマッサージです。
マッサージをする時に大切なことは力を入れすぎないこと、リンパの流れは心臓から遠いところから心臓に向けて流すことです。マッサージにはオイルを使うと摩擦による肌えの負担も減らせますし、滑りが良くなるので力を入れすぎないで行えると思います。
うでのセルライト撃退マッサージ
- 手のひらは上向きで肩より高く手をあげます
- 手首から肩に向けて反対の手で全体的に滑らせるように3回マッサージします
- 反対の手で二の腕をつまみます
親指とほか四本の指で挟むイメージです - つまんだら下に滑らせながら引っ張ります(タッピングみたいなイメージです)
ヒジからワキにむけて順番に2分ぐらい繰り返します - ヒジからワキに向けて腕の内側、外側をやさしく3回マッサージします
- ワキに人差し指、中指、薬指を置き押したり離したりを5回繰り返します
あしのセルライト撃退マッサージ
- 足裏マッサージから始めます
足裏には反射区があるのでリンパの流れを良くするので足裏から始めます。
親指で押すか強く押したい時は手をグーに握って、関節部分を押しあてると指を痛めずに強く刺激を与える事が出来ます。 - 足首から膝に向けて裏側、表側どちらも3回マッサージします
手のひらで足を包みながらさする感じで優しく流します - 足首からひざ裏に向けてグーに握って関節部分を押しあてるか、指の腹で押し流します
- ひざうらから足の付け根に向けて3と同じように押し流します
- 2と同じように全体を流します
- 付け根に手を置きゆっくり押したり離したりを5回繰り返します
むくみを流すストレッチ
ストレッチもいろいろありますが、運動が苦手な人でも出来そうなのがヨガです。
ゆっくりとした動きと全身運動がとても分かりやすいし、15分で出来るヨガが続けやすいと思います。
むくみを解消する漢方薬
漢方薬は生薬なので組み合わせが多いお薬です。
症状に合わせて処方してもらう事も出来ますので、漢方薬局で相談する方が効果の高いものを選んでもらえるので安心ですが調合してもらうと煎じ薬の場合もあるので続けるのがちょっと大変です。
最近はドラックストアでも購入できるので手軽に漢方薬を試したい場合は、顆粒や錠剤を選ぶ方良いと思います。
むくみに効果があると言われている代表的な漢方薬は、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)です。
漢方では、飲食物から「気」「血(けつ)」がつくられ、体のすみずみに運ばれて体を動かしていると考えます。胃腸が弱いタイプでは、飲食の過剰はなくても、体が処理しきれずに余るため肥満となります。そこで、「気」を補い、胃腸のはたらきを高めるとともに、余分な「水(すい)」の排出を促します。
「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」は、消化吸収を助けながら、余分な「水(すい)」をとり除き、全身の機能を高める処方です。矛盾するようですが、胃腸がきちんと機能することによって、体に必要なエネルギーをつくり出し、消費することができるようになります。また、余分な水分を排泄することで、体をひきしめ、水太りやむくみを改善することができます。
出典:漢方セラピー karacie
生薬とはいえ成分が強いものもありますので、薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。
むくみを解消成分と食材
代謝低下や水分や塩分過多がむくみの原因でもあるため、代謝を上げて不要な水分、塩分を排出する作用がある成分を積極的に摂取するのがポイントです。
- サポニンは、利尿作用と悪玉コレステロール排出作用があります
スイカ、きゅうり、冬瓜など - カリウムは、塩分の排出を促し、水分量を調整する働きがあります
魚介(アサリ)、ナッツ類、豆類、イモ類、葉類(パセリ) - ポリフェノールは、血液のサラサラ効果と抗酸化作用があります
ブルーベリー、大豆、生姜、緑茶、カカオなど - ビタミンB1は、血液のサラサラ効果と糖質の分解を助ける働きがあります
豆腐、かぼちゃ、ごぼう、ほうれん草、豚肉など - ビタミンB6は、血液のサラサラ効果とタンパク質の分解を助けたり、ホルモンバランスを整える働きがあります
大豆、にんにく、マグロ、サンマ、カツオ、鮭、鶏肉、とうもろこしなど
せっかくの食材も味付けが濃ければ意味がありません。
出汁を上手に使って塩分を控えめにしましょうね。
まとめ
むくみを放置すると脂肪やセルライトを増やす原因になっていると考えると、「むくみ」侮ってはいけませんね。
そもそも健康であればむくむ事は無いそうです。むくみを感じたらその日のうちにケアをして次の日に持ち越さない努力が脂肪やセルライトを増やさない近道ではないでしょうか。
むくみのケアを日々取り入れてスッキリした健康美を手に入れましょう!