水ダイエットの効果は本当にあるの?効果がある理由と注意点
水ダイエット聞いたことありますか?
昔から水のダイエット効果についてはいろいろ言われていますが、どうして水でダイエットできるのかを知っている人も少ないのではないでしょうか。
水を摂取するだけでダイエットできるなら、お手軽ですし続けやすいですよね。
でも、気をつけないといけない注意点もあります。
水ダイエットの魅力と気をつけておきたい注意点を紹介します。
水ダイエットの方法と効果ってどうなっているの?
水ダイエットとは、「水を摂取するだけ」という本当にそれだけのダイエットです。
摂取する量は、体重の4%が目安とされています。
体重 × 0.04 = 水の摂取量
※食事に含まれる水分もあるので、その分約500mlは引いておく
体重によって摂取量が変わりますが、体質も考慮したいところです。
水の吸収をしやすい人、そうでもない人で量を調整します。水を飲んでお腹がチャポチャポする感じがある人は500mlぐらいは減らしておくのがおすすめです。
水を飲むタイミングと飲み方
- 1回にコップ1杯ぐらいにする
一気に水を飲んでも、身体に吸収されずに汗や尿として出てしまいます - 常温や白湯にする
暑い時期は冷たくして飲みたくなると思いますが、水を飲むだけでも身体は冷えますので、過剰に内臓を冷やさない様に常温や白湯で摂るようにしましょう - 日中も1時間に1杯ぐらいを目安に飲む
- 寝起きの1杯
朝起きてすぐの体は、脱水状態になっています。まずはコップ一杯の水をゆっくり飲んで水分補給と内臓の活動を促します - 食事の前に1~2杯飲む
食前に水を飲むことで、カロリーの吸収量を減らす効果もありますし、食べ過ぎを防ぐ効果もあります - 入浴前後に1杯
入浴前に飲むことで発汗を促し、入浴後に失った水分を補います - 寝る30分前に1杯
寝る直前に飲むとむくみやすくなりますので、30分ぐらい前に飲むと吸収がよくなります
水ダイエットはどうして効果があるのか?
私たちの身体は60%が水分と言われていますので、水を上手に吸収して排出する事がダイエットにも健康にも良いことは何となくわかりますよね。
具体的にはどんな次の様な効果が期待できます。
便秘を解消する
ダイエットだけでなく健康にも大切なことですね。
水分の摂取量が減ると、腸の中まで水分を届けることができす便が硬くなります。
硬くなった便は腸の蠕動運動で動かすのが難しくなる為、便秘になってしまうのです。適度に水分をとることで、便が柔らかくなり便秘解消の手助けになると言われています。
カロリーの吸収を抑える
アメリカバージニア工科大学の研究チームの試験で次の様な結果が出ています。
対象者:
軽度肥満~肥満者 男女48人試験内容:
食前にコップ2杯の水を飲むグループ
食前に水を飲まないグループ
2グループに1日1,200~1,500Kcalのカロリー制限を12週間行った
試験結果:
水を飲んでいたグループは飲まないグループに比べて2Kgの減量効果があった参考:NCBI
この結果からわかるのは、食前に水を飲むことで空腹感を紛らわすことだけでなく、食事からのカロリー吸収量が減少していることが分かったとされています。
つまり、食前に水を飲むと、食べ過ぎ防止と吸収率を下げる効果が期待できるという事です。
カロリーの消費を促進する
水を飲んだだけでも太ると感じている人には「そんなわけない!」と思うかもしれませんが、こちらも面白い試験結果が出ています。
ドイツの医学博士の研究結果ですが、水を飲むことでカロリー消費が促進されたというものです。
試験対象:肥満ではない健康な男女7人
17オンス(約535ml)の水を飲んだあとのカロリー消費を調べたところ、男女とも30%までのカロリー消費促進が認められました。
水を飲んだ後10分以内にカロリーの消費が始まり、最長で30~40分継続したとのこと。
研究者は1日に1.5リットル以内の水を摂るようにすると、1年間で17400カロリーを余分に消費することにつながり、5ポンド(約2.25㎏)の減量につながるだろうと試算しています。出典:糖尿病の治療と予防ナビ
あくまでも、試算の数値ではあるので参考程度にしておくとよいかもしれませんが、水を飲むだけでもカロリーの消費量を上げる効果が期待できるという事です。
水ダイエットの注意点
ここまで水ダイエットの効果をみるとすぐに始めたくなりますよね?
でも、水ダイエットの危険性もあるのでしっかりこの部分は押さえておきましょう。
水毒という考え方
漢方の考え方で、水毒というものがあります。
これは、排出出来ないほどの水分を多く摂る事はむしろ身体に悪影響を及ぼすという考え方です。
水は、流れていると綺麗な状態を保つことが出来ます。
しかし、水が流れず溜まってしまうとどうなりますか?
例えば、
- 花瓶の水は毎日水を変えれば綺麗なままですが、少し水を変えるのを怠るとどうでしょう。水が腐りますよね?臭いを放つようにもなります。
- 道端の水はけの悪い場所にできた水たまりは、なかなか排出されないため水がよどんでしまいます。
こういった危険性は私たちの体でも同様に起こっていて、その症状はむくみとして出ていると言います。
水ダイエットを否定するわけではなく、ただ水を飲むだけではやはり危険性もあるということを理解しておきましょう。
水を一気に飲むとこんな危険もある
水ダイエットの方法でもお伝えしましたが、1回に飲む量はコップ1杯程度にすることと関係しています。
私たちの体は急な変化が起こると調整しようとする機能があるのですが、水を一気に飲みすぎると血中のナトリウム濃度が薄くなる可能性があります。
濃度が低くなるにしたがって、軽度の疲労感、頭痛や嘔吐、食欲不振、精神症状、昏睡や痙攣等が起きてきます。
血清ナトリウム濃度が135mEq/L未満になると、低ナトリウム血症と呼ばれ危険な状態となりますので、注意が必要です。
まとめ
水ダイエットの方法はいかがでしたか?
お茶やコーヒーではなく、水でダイエットをするという方法です。
ダイエットとして水を飲む時は硬水がよいとされていますが、水ダイエットに関しては軟水でも、硬水でも特に問題はありませんので、自分の好みに合った水を選んでみてください。
水ダイエットは手軽に始められるメリットはありますが、「水だからどれだけ飲んでも大丈夫」と甘く見ていると、逆にむくみを発生させてしまったり、体調不良になる危険性もありますので、やり方をしっかり守って行う事が大切です。